診療案内

動物病院ラスティーの診療方針

診察の際に気を付けていること、大切にしていること

診療室

ペットたちを診察する際には、恐怖心からくるストレスを極力与えないように心がけ、それぞれの動物行動学に基づいた診療を行っています。診察中は、飼い主さま以上にペットにも話しかけ、反応やしぐさなどを注意深く見ながら、怖がったりしていないか様子をしっかり確認しながら進めています。例えば猫の場合は、まずは首から上を触るようにしており、触られると嫌がる傾向のある首から下は、反応を見ながら診察を進めていきます。動物病院での診察は以前とは違い、獣医学科での解剖や生理学だけでなく、動物行動学も意識していかなければいけません。飼い主さまにとってペットは家族の一員という意識が高い今、獣医師は病気さえ直せばいいのではなく、ペットにしっかり愛情を持って接するとこが求められていると感じます。

料金表

初診料金 1,650円(税込)
再診料金 550円(税込)
診療領域 内分泌代謝系疾患/腎・泌尿器系疾患
診療内容 一般診療/狂犬病注射/混合ワクチン注射/フィラリア予防/ノミ・ダニ予防/しつけ相談受付/避妊・去勢

猫リレー事業

猫リレー事業の発足

診療室

猫は子猫のうちにワクチンを受けることが推奨されますが、飼い始めてから一度もワクチンを打たせたことのない飼い主さまも多くいらっしゃいます。どれだけの猫がワクチンも受けず、病院にも来ることもなく飼われているのか、そんな獣医師たちの不安を受けて、大阪市獣医師会で猫リレー事業が発足しました。動物殺処分0を目指している大阪市ですが、まだまだ健康な猫たちが殺処分されているのが現状です。猫リレー事業では、子猫動物管理センターで保護された子猫を獣医師会が引き取り、ドライフードを食べられるくらいまで育てた後、ピトンシッターと呼ばれる60才以上の一時シッターのもとで約6ヶ月を過ごしてもらいます。その後、再度協力病院に戻り避妊去勢を受け、最終的に40歳以下の若い世代に育ててもらうという流れを作りました。これにより、費用を掛けずに避妊去勢、ワクチン、マイクロチップ挿入を終えた健康な猫を飼うことができます。ただし月一回は最寄りの病院での健康診断の受診が義務付けられており、将来病気になっても抵抗感なく病院に来られる子を育てることができます。

猫が来院しやすい病院作り

当院では、毎月22日は22DAY(にゃんにゃんデイ)と称して、猫を対象とした簡単な健康診断を行っています。昨今世間は猫ブームですが、病院に連れてこられる飼い主さまは多くないように感じています。お散歩を日常的に行う犬とは違い、猫は外に出すこと自体があまりありません。22DAYには、まず病院に猫を連れてこられるかどうか、そして動物病院にきたら猫がどのような状態になるのかを飼い主さまに確認していただきます。問題なくご来院していただけましたら、視診や触診などの診察をしていきます。その後は、可能であれば3ヶ月に1回程度、猫の健康維持のために検診を受けに来院していただければと思います。猫は、症状がかなり重篤になってしまってから病院に連れてこられるケースが多く、6歳くらいになると慢性腎機能不全のリスクが高まります。子猫の頃から、ワクチン・歯磨き・体重指導を受けることで来院する機会も増え、いざというときにスムーズに病院へ行ける状態になります。猫と末永く一緒に暮らすためにも、定期的な健康診断を受けることを、これからも飼い主さまにおすすめしていきたいと思います。

猫が暮らしやすい社会にむけて

いずれは猫を中心として、病院・ピトンシッター・飼い主さまの3者でコミュニティができればと考えています。ドッグカフェやドッグラン、しつけ教室などで犬の飼い主さま同士のコミュニティは充実しておりますが、猫にはそのような環境がありません。近年、世界猫学会が日本でも発足し、動物病院にキャットアワーといわれる猫だけを診察する時間を設けたり、猫専用の待合室を設けたりなど、猫の飼い主さまに対するサービスを増やそうという動きが出てきています。当院では、猫の飼い主さまや猫自体の目線で物事を考えることを大切にし、犬舎と猫舎の分化も20年以上前から実施しています。猫の健康診断やワクチン接種をお考えの飼い主さまは、是非安心して当院にご来院ください。